清水焼から六瓢の抹茶碗のご紹介です。
薄茶色の土をろくろ挽きし、粉引調の釉薬を
掛けて作られています。
外側に4つ、内側に2つの瓢箪が
手描きされています。
白、青、黄、ピンクの瓢箪が描かれ
色彩豊かになっています。
「六瓢」は読み方の「無病」(むびょう)、
「無病息災」(むびょうそくさい)「病気を
せず、元気でいられますように」という
願いを込めた縁起のいい茶碗です。
元々、末広がりの形をした瓢箪は、昔から
お守りや厄除けとして広く
用いられてきました。
蔓がのび実が鈴なりになるので「子孫繁栄」
「家運興隆」を意味し豊臣秀吉が馬印に
千成瓢箪を使っていたことは有名で
「必勝祈願」や「立身出世」も
意味しています。
生地は薄手で胴にろくろ目がみられ、
表面にほんのり赤みを帯びた御本手で
温かみのある風合いとなっています。
少し小ぶりで手にすっぽりとおさまる、
かわいらしいサイズ感で軽くて扱いやすい
抹茶碗です。