高岡銅器から唐銅(からかね)花入の
ご紹介です。
唐銅(からかね)は銅と少量の鉛や錫などの
合金で黒味を帯びています。
その製法が元々中国から伝わったために
「唐」から伝わった銅という意味で、
こう呼ばれるようになりました。
また鶴首とは形状の一種で、鶴の首のような
細長い首の様な部分がある花入をいいます。
昔からある茶花として代表的な花入で
格の高い「真」の扱いとなります。
床の間などに数輪の花を活けて
さらっとさりげなく飾る花器です。
口がわずかに開いており花が生けやすく
なっています。
下部は丸みを帯びた下膨れ型で安定性があり
上部はすらっと首が伸びスマートなスタイル
をしており、永年愛されてきた飽きの来ない
花入といえます。
何百年も前から定番的に使われてきた
洗練された超ロングセラーの花器です。