春慶塗から木製の八角鉢のご紹介です。
材料は樹齢200年以上の天然木を使い、
反りや変形を防ぐために、数年間乾燥させます。
こうして初めて木地を使うことが出来ます。
本うるしが塗られており、うるし塗りの
何とも言えない、艶や風合いは一流品と
いえるもので熟練の技術が必要となります。
塗りの工程は木地磨き、目止め、着色と
下塗り、仕上げ磨き、すり漆、コクソ巻き、
すり漆、上塗り、乾燥と少なくとも、9つの
塗の工程があります。
乾燥時には、ホコリが付かないように
注意したり、「塗りだれ」を防ぐために、
数分ごとに反回転させながら、乾燥させて
いきます。
本物のうるし塗は、時が経っても風合いの
良さが持続し耐久性もあります。
うるしの皮膜は半永久的に呼吸し続けるので
通気性がよくうるしそのものにも抗菌作用が
あり食材を有害な菌から守ってくれるので
食材が傷みにくくなります。
鉢の形は底面が平らで縁が真っ直ぐに
立ち上がっているので菓子や食材を
盛りやすくなっています。
全体の形は八角形で末広がりの縁起のいい
器となっています。