七宝焼から6寸花瓶のご紹介です。
七宝焼とは、金・銀・銅などの素地に、
ガラス質の釉薬を施し絵付けや彩色・装飾を
繰り返し高温で焼成する伝統工芸です。
ガラス釉薬を施しているので、宝石のような
輝きと彩りがあり、とてもきれいです。
古くエジプトが発祥の地とされヨーロッパや
中東アジアにも伝わり、装飾品や建造物にも
使われました。
日本にはシルクロードを経て、飛鳥・
奈良時代に伝わり大変高価なものとして
珍重されました。
日本の文化・歴史の中で熟成し、江戸・
明治時代以降美術工芸品として、独自の意匠
・技法で盛んに創作されてきました。
現在、勲章などにも使われることから各界の
方々から「幸福を運ぶ逸品」として幅広く
愛されています。
こちらの七宝焼は、一点一点手仕事によって
作られており熟練した高度な技術が必要と
され、その伝統の技は繊細で美しい製品に
表れています。
カトレアの花が大胆に表現され大変美しい
絵柄に仕上げられています。
花の輪郭などを細い線で縁どられており、
高い技術と多くの手間が掛けられています。
花以外の部分はとても深く艶やかな赤色を
しており七宝焼ならではの大変美しい
色合いに仕上げられています。