美濃焼から志野の数茶碗のご紹介です。
美濃焼の代表的な焼き物の一つに
志野焼があります。
他の産地には見られない焼物の一つです。
数茶碗とは、大寄せのお茶会などで使われる
同じ種類の抹茶碗が10客ほどのセットに
なっているものです。
お抹茶を振る舞う人が多い場合、一碗ずつ
異なるものではなく同じ種類の抹茶碗を
使うことがよくあります。
基本的には同じ形をしていて、重なりが
いいものが多いので扱いがしやすく、管理も
しやすくなっています。
高台が小さめで上部に向かって広がっており
スタイリッシュな形をしています。
口の下で一旦くびれ、羽反り口になっており
飲みやすくなっています。
茶碗正面には山と木の鉄絵が描かれていると
思われます。
茶碗の内側底、茶溜りには亀甲柄が描かれ
珍しいデザインとなっています。
伝統的な焼物ですが、洒落た形やデザインが
取り入れられた抹茶碗といえます。