清水焼から村田幸之助作のぐい呑みの
ご紹介です。
ぐい呑みの外側に翁(おきな)と亀が
描かれています。
この翁(おきな)は能の「高砂」に出てくる
尉(じょう)のことで媼(おうな)と一対で
夫婦円満と長寿を意味する
縁起のいい柄です。
翁が手に持つ熊手は福をかき集める意味が
あり財運につながっています。
能の中では媼・翁ともに松の木の精とされて
おり器の内側には松が描かれています。
松は神が宿る木とされ一年中青々としている
ことから長寿のめでたさを表しています。
亀に関しても「亀は万年」と言われ長寿の
象徴となっています。
すべて染付で描かれており、派手さは
ありませんが飽きの来ない永く使える作風と
なっています。
生地は白磁で薄手で軽く繊細な感じが
あります。
筒型で口は羽反型で口当たりがよく
飲みやすい形状になっています。
大変縁起のいい酒器で媼のぐい呑みと一対で
お使い頂くことをおすすめいたします。