加州・加賀から晃樹作の香合のご紹介です。
香合とは香を入れる蓋付きの器で、茶道で
炭斗に仕組んだり帛紗や紙釜敷にのせて
床の間に飾ったりもします。
風炉の時期は香木を入れるため漆器が使われ
炉の時期は練り香を入れるため、陶磁器製が
使われることが多くなっています。
鑑賞の対象となることが多く、大変多くの
種類があります。
この香合は桐生地の表面に鶴が彫られ
くちばしや目、羽に金色が塗られています。
蓋を開けると中央の香を置く部分は朱に
塗られ、その周囲には金散らしになっており
豪華でおめでたい雰囲気が漂っています。
白木地に金と朱色が清楚でさわやかな風合い
も感じられます。
鶴は千年といわれ縁起がよく、おめでたい
ので、長寿のお祝いや慶事に相応しい香合と
いえます。