波佐見焼から白磁の土瓶のご紹介です。
本体は白磁のみのシンプルなデザインで
蓋は青海波の柄があしらわれ洒落ています。
青海波文様は古くはササン朝ペルシャ時代に
生まれ、中国青海地方で育ち日本に伝わった
とされています。
源氏物語にも登場し、舞楽の装束と
されています。
末広がりの日本の伝統的な吉祥デザインと
して有名です。
蓋の摘みには小さな富士山と桜の柄が
付けられ、小洒落ています。
胴は丸みを帯び、下へ向かってなだらかに
絞られた端正な形をしています。
液だれしにくい口作りと、湯が少なくても
お茶を抽出できる縦長の金網が付いており
機能的です。
デザイン性と伝統、実用性を併せ持った
土瓶といえます。