越前塗から木製の春秋(しゅんじゅう)茶器のご紹介です。
春秋とは文字通り春と秋を意味し、ここでは蓋の表に描かれた
梅の金蒔絵と朱に黒うるしで描かれた菊紋のことです。
身は一つで、春と秋で蓋を替えてそれぞれの季節に使うことが出来ます。
梅の蒔絵はバランスの取れた構図で、金蒔絵は二種類の金色を使い分けています。
また花の中の細かい部分まで薄いピンク色で繊細に描かれています。
菊紋の方は、比較的細い線で濃淡があり、シンプルですが手描き感が出ています。
茶器の形は口径が大きく、平たいので安定性があり、使いやすくなっています。