有田焼から六瓢(むびょう)の茶碗蒸しのご紹介です。
緑のさわやかな色合いが特徴のきれいな色の茶碗蒸しです。
緑色の部分は濃(だみ)という技法で塗られています。
濃(だみ)とは、輪郭を描いてその中を、塗り絵のように塗りつぶしていく
技法で、色の濃淡を表現することができます。
濃の周りには、瓢箪(ひょうたん)が染付の濃淡2種類で描かれており
変化がつけられています。
また、蓋にも身にもそれぞれ6つの瓢箪が描かれています。
これは「六瓢」は読み方の「無病」(むびょう)、「無病息災」(むびょうそくさい)
「病気をせず、元気でいられますように」という
意味を込めた縁起のいい器です。
また、縁に緑色の釉薬が塗られ、垂直に立った受皿が付いており
デザインの共通性があり、汁が垂れにくい切立の形状の受皿は
机が汚れにくい機能的なものとなっています。
少し小ぶりな、品格ある茶碗蒸しです。