日本製の手づくりグラスのご紹介です。
黒の色被せガラスの表面をサンドブラストで削り
柄を浮かび上がらせています。
サンドブラストとは空気圧で研磨剤を吹きつけて
ガラスの表面を削って彫刻を行う技法です。
この技法で富士山のシルエットが浮かび上がっており
残った部分は少し出っ張っていて、立体的になっています。
グラスの上部は富士山そのものと下部には水面にうつる富士山が
表現されています。
上部の富士山は削られていないので、色被せガラスの艶が
そのまま残されていますが、下部の富士山は表面を削られ
艶消しで水面に移った逆さ富士が表れています。
更に色を被せる前のガラス下地には全体に
青と白の色ガラスが練り込まれており、それらが
空を表現しています。
白は雲を、青は青空として不規則な風合いとなっています。
大変な手間とガラス職人の高い技術が
直接見られるグラスです。