茶道で使う、正式な蹲踞(つくばい)柄杓(ひしゃく)のご紹介です。
蹲踞(つくばい)柄杓(ひしゃく)とは、茶道の露地用具の一つで
蹲踞に添えて用いる、手水用の柄杓です。
蹲踞とは、露地で見られる石などで作られた手水鉢の一形式です。
鉢を低く据え、つくばって手を洗い、口をすすぐのでこの名前があります。
茶道では、蹲踞で手と口を清めることは、神社などで行うのと同じで
非常に重要な要素の一つとされています。
こちらの蹲踞柄杓は、茶道の茶事で使われる正式な柄杓となります。
お点前で使われる柄杓は竹製であるのに対し、蹲踞柄杓は杉木地で作られており
水を汲む部分は大きめで、柾目の杉板を曲げて作られ、桜皮で留められています。
曲げわっぱと同じ技法で作られており、職人さんの技術で作られています。
持ち手も杉の柾目で太く四角く作られ、刺し通しになっています。
流派にもよりますが、蹲踞に置く時は伏せるのではなく、
横向きにして置くことが多いようです。