日本製の正絹(しょうけん)の数寄屋袋(すきやぶくろ)のご紹介です。
数寄屋袋とは、茶道で使う帛紗や扇子、楊枝、懐紙、志野袋などを入れて
携帯する袋物のことです。
和装の時に持つハンドバッグのようなものなので、茶道の時だけではなく
和服でお出かけの際に使って頂けます。
この有栖川裂(ありすがわぎれ)は名物裂の一つで、有名なのは
加賀藩・前田家伝来の馬文・鹿紋・雲竜文の有栖川裂です。
こちらの有栖川裂は鳳凰と草花文が織り込まれており、正倉院の宝物にも
同じような裂地が納められています。
名前の由来は有栖川宮家伝来の裂地からの由来といわれますが、定かではありません。
有栖川裂は大変多くの種類があり、大名物「利休鶴首茶入」には牡丹花紋が
中興名物「音羽山茶入」には鳥紋が 同じく中興名物「豊後口広茶入」には幾何学紋の
有栖川裂が仕覆に使われています。
橙、朱のベースとした色はとてもきれいで、時代を超えて現代に伝えられた
著名な裂地の一つと言えます。