山中塗から熊谷秀穂 作の三合茶器のご紹介です。
この茶器は茶道裏千家 十四代 淡々斎の好みで
平棗・薬器・面取茶器の三つの茶器を合わせたところから
三合棗と名付けられました。
外側は青漆の刷毛目塗となっており、面取りの部分は朱塗、
そして内側は黒塗となっています。
本歌は蓋の裏に無限斎の花押を朱漆で書かれていますが
この茶器は写しなので無地となっています。
他の茶器とは明らかに異なるデザインで、赤と緑がよくマッチしています。
平たいので安定性があり、口が広いので抹茶の出し入れが容易で
扱いやすい茶器といえます。