山中塗から鈴虫の木製香合のご紹介です。
香合とは香を入れる蓋付きの器で、茶道で
炭斗に仕組んだり棚に飾ったり、帛紗や
紙釜敷にのせて床の間に飾ったりもします。
風炉の時期は香木を入れるため、漆器が
使われることが多くなっています。
鑑賞の対象となることが多く、大変多くの
種類があります。
桐木地を使った扇面型の本体の上面に鈴虫が
精巧に作られており立体的になっています。
表面にはススキや女郎花などの秋草が
さりげなく描かれており秋の風情を
感じて頂けます。
ススキは金色で描かれゴージャスな雰囲気が
出ています。
月が大きめに渋めに表現されており
独特の雰囲気が出ています。
右端には黒竹が貼り付けられており
侘びた雰囲気をより感じることが
出来ます。
内側は木地そのものなので、外側よりも
白っぽくなっており無地でシンプルに
なっています。
扇面型で縁起が良く、秋を感じる香合と
なっています。