山中塗から木製の八卦盆(はっけぼん)のご紹介です。
八卦盆とは本来、茶道裏千家で使う盆で真塗に青貝で
八つの卦に象嵌したものが正式となるようです。
八卦とは、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といわれるように
占いに使う八種類の算木の組み合わせのことです。
その八種類の算木の組み合わせが、盆に描かれています。
本来、真塗であるのを掻き合せにして,傷などを目立ちにくくし
青貝を朱塗にすることで価格を抑えています。
掻き合せにすることで、木目が見えるので木製であることが
誰からも一目瞭然で分かります。
昔からあるお盆ですが、古さを感じさせず新しい勢いを感じます。
径は尺1寸(33㎝)ありますが、木製のため大変軽く扱いやすくなっています。
お盆の縁は少し高めですが、弧を描くように丸みを帯びた形状の為
使いやすくなっています。
座面は広く真っ平らなので、スペース効率が大変よく使えるお盆といえます。