高岡銅器から唐銅の花水注のご紹介です。
「唐銅」(からかね)は銅と錫の合金で、黒味を帯びています。
亜鉛や鉛など他の金属を加える場合もあります。
「唐銅」は元々製法が中国から伝わったために
「唐」から伝わった銅という意味で、こう呼ばれるようになりました。
花水注とは、茶道などで花台(はなだい)と共に床の間などの
花器に花を活ける時に水を注ぐための器です。
花器の口は細いものが多く水を注ぎにくいものがあります。
花の形を整えた後、花器自体を移動させずに、水を注ぎ足せる便利な道具です。
注ぎ口が極端に細く、水を注ぎにくい花器や掛け花入れなど動かせない花器などにも
自由に水を注ぐことが出来ます。
蓋は外れないようにロックできるようになっており、機能的です。
また蓋の部分の縁が立っており、指が掛かりやすいの持ち上げやすく、
全体の形もそろばんの玉のようなコマのような形をしており
手掛かりがつけやすく、扱いやすい形をしています。
高台があり平たく機能を追求したスタイリッシュな形をしています。