高岡製の金谷浄雲作の花入のご紹介です。
胡銅とは銅、錫、鉛の合金で茶褐色や
黒っぽい色をしています。
古銅とも呼ばれ、元々は中国や東南アジア、
中近東方面で作られていたことから
当時の日本で大変珍重されていました。
これらを写して作られた花入で、茶道では
格が高く「真」の部類に入ります。
鶴首のような形に長めの龍の耳が両側に
付いており時代を感じさせるデザインと
なっています。
首は鶴首よりも太く、大きめの高台があり
風格のある造形にされています。
高台と首の中程に渦紋が入れられデザインの
ポイントとなっています。
長い歴史があり荘厳な雰囲気を持つ
この花入は花を引き立て茶室を
引き締めてくれる高級感ある道具と
いえます。