昭阿弥 作の色絵香合のご紹介です。
香合とは、香を入れる蓋付きの器で、主に茶道で使われます。
炭点前に際して盆にのせて持ち出したり、炭斗に仕組んだり
床の間に古帛紗や紙釜敷にのせて飾ったりします。
鑑賞の対象として見られ、その季節やお茶会のテーマ
歴史的な意味や産地、材質など、小さな器ですが、
多くのことを物語っています。
炉用の香合は練香を入れるため、陶磁器製のものを
多く使います。
風炉用の香合は香木を入れるので、漆器のものを
多く使います。
この香合は新年にぴったりの羽子板と羽を形作ったもので
とてもきれいな色合いとなっています。
赤と金色が新年らしいおめでたい雰囲気を出しています。
本体の側面には七宝柄が描かれており、羽には5色の交趾が
使われ大変手間がかかっています。
床の間や玄関先などに飾って、日本らしい新年を
迎えたいものです。