清水焼から昭阿弥 作の拍子木(ひょうしぎ)
香合のご紹介です。
香合とは主に茶道で使う香を入れておく器で
棚や床の間に飾ったりして、鑑賞の対象と
なります。
炉用は練香を入れるので陶磁器製が
多くなっています。
白磁で作られた生地は拍子木(ひょうしぎ)
の形に成形されています。
拍子木(ひょうしぎ)とは長細い直方体の
木で出来た一対になったもので打って
音を出す道具です。
古来から行事に使われたり、相撲や踊り、
祭りや演劇などにも使われてきました。
また火の用心など夜の警戒の鳴り物としても
使われています。
外側上部には染付で七宝柄や「福」の字など
縁起のいい柄が手描きされています。
側面は唐草模様や幾何学文が描かれ
高い技術と多くの手間が掛けられています。
拍子木を使う火の用心の寒い季節や、
それを使う行事に因んだ場面で使えます。