茶道で使われる、本格的な火箸のご紹介です。
一般に火箸といっても様々な種類のものがありますが
ここでは作家が作った、茶道で使われる正式な火箸のご紹介です。
火箸には大きく分けて2種類あります。
炉用と風炉用です。
炉の季節は11月から4月までの間の寒い時期です。
風炉で釜をかけるのは、5月から10月までの暖かい時期です。
その季節に応じて、火箸も変わってきます。
火力の弱い風炉の季節に使う火箸は、手で持つ部分が
金属がむき出しであるのに対し、火力の強い炉の季節に使う火箸は、
手で持つ部分が木で覆われているので、熱が手に伝わりにくく、
熱くなりにくいように作られています。
茶道の場合、灰の中に火箸を入れっぱなしにすることはありませんが
使う人がより使いやすいように工夫されています。
400年の茶道の歴史は様々な道具を完成形に進化させています。