茶箱や野点籠などに入れて使う、
オランダ写しの抹茶碗と振出、茶巾筒の
三点セットのご紹介です。
屋外や旅先などでお茶を楽しむために、
茶箱や野点籠に入れられるよう、小ぶりな
作りとなっています。
お茶の携帯用のセットということが
できます。
茶巾筒は茶巾を入れて置くためのもので
振出(ふりだし)は、金平糖などの小型の
菓子を入れる器で振り出して使うことから、
この名前がつきました。
抹茶碗も持ち運びにいいよう、通常よりも
小さく作られています。
絵柄はオランダ写しとなっていますが、
この「オランダ」とは江戸時代にオランダ船
で日本にもたらされた陶磁器の総称ですが
茶道などでは、この抹茶碗に描かれている
黄色と青色の半分ずつで描かれている
「煙草の葉」が描かれている柄を
「オランダ」と呼んでいます。
この柄は、抹茶碗や水指などに広く使われ、
茶人の間でも古来より尊重されてきました。
藍や黄で「煙草の葉」が唐草文様の間に
大きく描かれていて絵筆が生き生きと
しているのが特徴ですが、絵柄はそれぞれ
異なります。
こちらの三点セットは白土を使った
土物ですが、表面に貫入がたくさん見られ
持つと軽くて繊細な感じを受けます。
柄は藍色を主体に描かれていますが、黄色や
赤、緑など様々な色が使われています。
絵柄もよく描かれていて雰囲気も元気のある
いい感じに仕上がっています。