伝統工芸品 南部鉄瓶のご紹介です。
南部鉄は奥州平泉(岩手県)に華やかな
文化を残した藤原氏の全盛時に創製されたと
伝えられる、九百年の永い伝統ある
工芸品です。
独特の砂鉄処理技術や雅趣に富む造形力など
その名声は広く海外にも及んでいます。
鉄瓶で沸かしたお湯には血液を作る大切な
栄養素である鉄分が含まれています。
古来より我々日本人は食べ物に含まれる
鉄分だけでなく鉄瓶や鉄鍋の鉄分をお湯や
それで調理した食べ物を介して
補ってきました。
その鉄分(二価鉄)は食べ物に含まれる
鉄分よりも、体に吸収されやすいものです。
近年様々な素材の調理器具が使われるように
なり、鉄分が不足しがちな食環境に
なっています。
鉄分が不足すると、疲れやすくなったり、
貧血などの様々な症状が表れてきます。
鉄瓶や鉄釜でお湯を沸かすと、水の中の
カルキ等の物質が除かれるので冷めにくく、
お湯自体もまろやかになり美味しく
なります。
健康にもよく、お湯も美味しくなる、
一石二鳥の優れモノです。
外観は亀甲柄といって亀の甲羅をイメージ
させるデザインとなっています。
「鶴は千年、亀は万年」と言われ、亀甲は
長寿を意味する吉祥文で昔から親しまれて
いる縁起のいい柄です。
亀甲は平安時代から使われている
最もベーシックで永く使えるデザインと
なっています。
この鉄瓶は急須としても兼用できるように
できています。
普通の南部鉄瓶は湯を沸かすだけですが、
これは網が付いているので湯が沸いたら
そのまま、茶葉を入れて頂き急須としても
使えるので大変便利です。
直火専用の便利で実用的な鉄瓶といえます。