清水焼から中村翠嵐 作の蓋置のご紹介です。
蓋置とは茶道で使う釜の蓋を置く道具です。
柄杓を引くのにも用いますが茶会のテーマや
季節ごとに形や材質、柄などを合わせて
使います。
棚の上に飾ったりもするので非常に目立って
小さい道具ですが、なくてはならない
存在です。
交趾とは、元々明代後期に中国南部の
交趾地方で作られた、色彩軟陶の総称で
色彩豊かな釉薬が使われています。
この蓋置は艶のある赤茶色の深い色合いに
仕上げられており翠嵐としては珍しい色の
部類に含まれます。
七種の蓋置の一つで、その時の趣向にも
よりますが季節としては6,7,8月頃の
夏か海や川のテーマが相応しいと思われます。
すべて手づくりで精巧に作られた逸品です。