美濃焼から林亮次 荘山窯の志野の一輪差しの
ご紹介です。
美濃焼の代名詞ともいえる、志野焼の
花器です。
志野焼は大変手間のかかる焼き方をするため
専門のノウハウがあり、独自の技術が必要と
なります。
人が完全にコントロールできない、焼き物の
独自の世界がそこにはあります。
気温や湿度、天候などの様々な条件で
変化して、同じものが出来ない独自の
炎の芸術といっても過言ではありません。
力強いイメージで作られており、微妙な
釉薬の色合いと焼成で志野独特の世界観を
作りあげています。
この花器は白志野といって、土を成形し
最もベーシックな白に仕上げられています。
釉薬が窯で焼成中に裂けたり、ピンホールが
出来て下地の色が見えており、独特の
味わいが出ています。
貫入も入っており、釉薬の流れや変化があり
動きのある風合いになっています。
この花入れは瓢箪(ひょうたん)の形を
しています。
瓢箪は多くの実がなることで子孫繁栄や
金運アップ無病息災など大変縁起が良く、
太閤秀吉の馬印であったことも
知られています。
とても手の込んだ仕事と、そのデザイン性が
お洒落な逸品といえます。
口は小さく一輪、二輪の少しの花を活けて
季節と安らぎを感じて頂ける花入れです。