美濃焼から志野の手づくり飯碗のご紹介です。

志野焼といわれる焼物は、室町時代の茶人、志野宗心が

美濃地方の陶工に作らせた焼物と言われています。

長石釉の焼物は美濃地方で、室町時代の中頃から

志野宗心愛用の白天目が土岐市の古窯で焼かれていたと考えられています。

桃山時代、秀吉の時代になって志野焼は鉄絵にたっぷりと長石釉を施された

我が国独自の焼物が焼かれるようになりました。

志野焼は特別な焼き方をするため、大変手間がかかり

他産地ではあまり作られることがなく、美濃焼独特の焼物となっています。

志野にも様々なものがありますが、これはベーシックな白志野と

赤志野のペアになっています。

ぼってりとした雰囲気は志野特有のものです。

白志野も赤みを帯びた部分や、錆び絵の部分があり、変化があります。

上からもう一度、志野の釉薬が掛けられた形跡があり、手間がかかっています。

一方、赤志野の方は、赤みの部分が多く、焼き物の味わいが多く感じられます。

本体外側には、削ぎが複数入れられていて、凹凸が作られていて

白志野とは全く異なる造形となっています。

こちらも、上から白い志野の釉薬が掛けられ、その釉薬の立体的になった部分も

大きな動きとして特徴となっています。

味わい深い、ご飯茶碗は夫婦茶碗として、ご結婚のお祝いや、夫婦の節目の

祝いなどにもお使い頂けます。