美濃焼から松葉の抹茶碗のご紹介です。
茶色の土をろくろ挽きで成形し全体に粉引の
釉薬が掛けられています。
白地の所々に御本といわれる赤い斑紋が
現れており自然の景色となっています。
茶碗の内外に赤や青、グレーの松葉が
手描きされカラフルな色合いと
なっています。
全体に丸みを帯び特に外側にはろくろ目が
見られ手づくりの味わいがあります。
生成りの自然の色合いと厚めの生地の
どっしりとした茶碗です。
松葉は落ち葉になっても2本の葉が
ばらばらにならず、しっかりとつながって
いることから、離れ離れにならない
夫婦円満の意味があります。
松は一年中緑の葉をつける常緑樹なので
季節を問わず使えますが、落ち葉と捉えると
秋から冬にかけての落葉の季節となります。
江戸時代に松葉ちらしは将軍家だけが使える
紋様であった時期があり松の柄は格の高い
ものの一つといえます。