日本製の竹製の碗筒のご紹介です。
碗筒とは、煎茶道などで使われる、煎茶碗を入れる筒のことです。
流派にもよりますが、大抵5客から10客揃を重ねて中に入れます。
取り出しやすいように、前面の一部分が縦に空いています。
この碗筒自体はそんなに大きいものではないですが、竹の編み方が
とても細かく、上部の口の部分や脚の部分など、補強がなされていたり
職人技といえる技術が注がれています。
表面の側は竹の表皮が使われている為、滑らかになっています。
煎茶道で使われる煎茶碗は、高級茶葉を使うため、少し小ぶりになっています。
渇きを癒すためではなく、茶葉の甘みや旨みを味わうためのものであって
少量のお茶をじっくりとかみしめるように飲みます。
また、同じ茶葉を一煎、二煎、三煎と三度湯を入れる度に、お茶の味が
変わっていくのを楽しむことも、碗が小さい理由の一つです。
この碗筒の内径よりも小さい径の煎茶碗を入れて頂く必要があります。