日本製の木製 露地下駄(ろじげた)のご紹介です。
露地(ろじ)とは茶道で使う茶室に伴う庭のことで、千利休は露地の境涯を仏界に結んだ。
ここに入る時は、百千の妄念を捨てて、仏心を露出するとの意味でこの名前が
付いたという説があります。
露地に入り歩をすすめながら、世俗のほこりを清め捨てると言われています。
茶庭である露地を通ったり、腰掛待合から茶室に入るまでに履く下駄のことで
晴れの日は露地草履を使いますが、雨や雪の日はこの露地下駄を使います。
雨や雪で足袋が濡れたり汚れたりしないようにとの席主の心遣いからです。
庭がある場合の茶会には雨や雪の日用に必要になる道具です。
職人さんが一つひとつ、手作りで作っています。
赤杉材の細かく美しい柾目を使って作られています。
縦方向に細かい木目が確認でき、下駄の四隅の角を落とし
裏側に至るまで丁寧にしっかりと作り込まれています。