日本製の煎瓶(せんびん)のご紹介です。
煎瓶とは煎茶道などで使われる直火に掛けられる注器です。
上手の持ち手が付いており土瓶や鉄瓶に似た形をしています。
本来、「涼炉」と呼ばれる小型の湯を沸かす道具の上に置いて
使われます。
この煎瓶は職人が銅板を加工して作っており、継ぎ目がなく
内側外側を見ると打ち目が見られ、叩いて作られていることが
分かり大変な手間と高い技術が注がれています。
外側は銀メッキを施されていますが、酸化して黒ずまないよう
いぶし加工がされ、磨きなどの手入れが必要ないように
配慮がなされています。
持ち手には熱さを感じないよう弦が巻かれており、
使いやすくなっています。
鎚目で作られているので、大変軽く強度もあり
扱いやすくなっています。
内側の注ぎ口の根元には小さな穴が複数あけられており
湯を沸かして、そのまま急須のような使い方もできそうです。
匠の技が凝縮されてるだけでなく、実用的な側面もあり
永くお使い頂ける逸品です。