九谷焼から北出不二雄 作の色絵の組盃のご紹介です。
九谷焼らしい多くの色を使って手描きされたぐい呑みのペアです。
ぐい呑みの形がそれぞれ異なり、一つは縁起のいい八角形で
もう一つは木瓜型というのか単なる円形ではない形状となっています。
八角形のぐい呑みには八面すべてに4種類の絵柄がびっしりと描かれており
赤絵、緑、紫、金、青など多くの色が使われています。
非常に細かい絵付けがなされていて、高い技術と多くの手間がかかっています。
もう一つの木瓜型のぐい呑みは茄子と筍(たけのこ)が描かれています。
こちらも全面にびっしりと絵柄があり、一見すると二つのぐい呑みは
全く異なるデザインに見えますが、よく見ると同じ絵柄が所々に使われており
組盃を意識して共通性を持たせて作られています。
内側は底に赤花柄と口の部分に金線がが描かれているだけでシンプルな
デザインとなっています。
生地は薄作りで繊細さも併せ持っており、九谷焼らしい絢爛豪華な色使いが
特徴となっています。