畑幸春 作の竹香合のご紹介です。
竹香合など漆器の香合は風炉の時季(5月~10月)に使われます。
香も白檀などの香木に変わります。
この香合は筏(いかだ)の形をしており、白竹を使って作られています。
筏は本来、木を組んで作られていて、川や海などに浮かべて使うことから
涼し気なイメージが浮かんできます。
お客様に少しでも涼を呼ぶ器を使って、涼しくなって頂けるようにと
夏の時季に使われる道具です。
筏香合には、好みのものがありますが、この香合は普通の白竹を使っているので
好みものにはあたらず、どのようなお流派にも使って頂けます。
白竹の部分以外は、すべて同じ黒っぽく塗られており、竹の繊維も
うっすらと見られます。
蓋を開けても、いたってシンプルな作りと塗りとなっています。