清水焼から清風与平 作 だるま 香合のご紹介です。
香合とは香を入れておく蓋付きの器で主に茶道などで使われます。
炭点前で使ったり、帛紗や紙釜敷の上にのせて床の間に飾ったりもします。
11月から4月までは、炉の時季で練り香を使うので、この香合のように
陶磁器製を使います。
鑑賞の対象になることが多く、とても多くの種類があります。
この香合は、だるま(達磨大師)を模して作られています。
達磨大師とは、禅宗の開祖とされているインドの仏教僧で、
日本では「だるまさん」の名前で知られていますが、
南インドのバラモンの王子で、のちに中国に渡り修行を重ねたと伝えられています。
古来より多くの人が達磨を絵画化して愛してきました。
赤い衣を着て、座っているそのままの姿が作られています。
とても小さいので顔の表情ははっきりと分かりませんが、
かなり細かい部分まで描かれています。
禅宗の初祖ということで、大変ありがたい香合です。
床の間や仏間などに飾りたい力作です。