清水焼から手づくり香炉のご紹介です。
実際に灰や香を中に入れて、香を焚くことが
できる本格的な香炉です。
「南蛮」とは、昔南方の異国の地で焼かれた
焼物のことで特定の国や窯の製品を指すもの
ではありません。
東南アジアなど南国で作られていた無釉の
焼き締めの陶器で表面がざらっとしていて、
ざっくりした土っぽい雰囲気をしています。
黒褐色のものが多く日本で作られていても
こうした作風であれば「南蛮」といいます。
この三島は「印花」と言われる花の形をした
型押しの印を表面に手作業で一つずつ押して
印を押して凹んだ部分に白い土を摺り込んで
入れることで黒の中に白花が浮かび上がって
見えます。
大変な手間と高度な職人の技術が注ぎ
込まれています。
丸みを帯び胴から下部へ細く締まっていて
スタイリッシュな造形となっています。
お洒落な三つ脚が付けられ蓋は酸欠を防ぐ為
楕円の穴があけられ機能的になっています。
飽きの来ない永く使える逸品といえます。