飛騨春慶塗から木製の花器のご紹介です。
紅春慶といって、普通の黄色の春慶とは異なり
きれいな紅色の春慶塗で、ワインレッドに近い色合いなので
和室でも洋間でも合わせることが出来ます。
小ぶりで適度なサイズなので、少しのスペースに
少しの花で小粋に花を生けて頂けます。
角型本体の角の面が取られていますが、左右同じ角度ではなく
上から見ると風車のように、変則の面取りとなっており
変化を持たせてあります。
敷板が二枚付いているので、お好みで組み合わせて花器の下に
敷いてお使い頂けます。
花を生ける部分は着脱可能な金属製の受け筒となっており
水の入れ替えや花の活け替えに大変便利です。
材料は樹齢200年以上の天然木を使い、
反りや変形を防ぐために、数年間乾燥させます。
こうして初めて木地を使うことが出来ます。
また、塗りに関しても、本うるしを手塗りで塗っており
うるし塗りの何とも言えない、艶や風合いは一流品といえるものです。
これも熟練の技術が必要となります。
塗りの工程は木地磨き、目止め、着色と下塗り、仕上げ磨き、すり漆、
コクソ巻き、すり漆、上塗り、乾燥と少なくとも、9つの塗の工程があります。
乾燥時には、ゴミやホコリが付かないように注意したり、「塗りだれ」を
防ぐために、数分ごとに反回転させながら、乾燥させていきます。
本物のうるし塗は、時が経っても風合いの良さが持続し耐久性もあります。
木製ではなかったり、うるし塗りではない類似品には、十分にご注意下さい。
塗りの専門知識があり、信用のおける専門店でご購入されることを
おすすめいたします。