秋田県の伝統工芸品である、桜皮細工(樺細工)の
三つ引き出しのご紹介です。
山桜の樹皮を光沢が出るまで削り、ニカワで貼り付けて成形します。
山桜の樹皮の自然の美しさと、決して華美ではなく、奥ゆかしい佇まいと
厳粛な美徳が特長です。
江戸時代から230年もの間、受け継がれてきた技術は
現代にも生き続けています。
自然素材である桜の樹皮を使っていますので、一つひとつが異なる表情を持ち
同じ物は一つとしてございません。
この三つ引き出しは引き出しの中と底以外は、すべての面に
桜皮が貼り付けられており、引き出しのうしろの面まで、
全く手抜きせずに、きっちり仕事がなされています。
引き出しが大きい分、使う桜皮も大きいものが必要とされ
昨今の材料不足の点からも、大変貴重なものとなりつつあります。
三つの引き出しすべてが、A4サイズの書類が余裕を持って
入れることが出来、多くの書類を保管することが出来ます。
歴史に裏付けられた、重厚な和の雰囲気があり、時代に左右されない
流行に流されない、永きにわたってずっと使って頂ける三つ引き出しです。