茶道で使うお茶をすくう茶杓のご紹介です。
茶杓を入れる筒と箱に大徳寺の塔頭 黄梅院の
小林太玄師の筆で「苔清水」(こけしみず)
の銘が書かれています。
「清水」は岩の間から湧き出る澄み切った
湧き水の意味で、その周辺に水々しい苔が
生えている清々しい情景を表現しています。
初夏に相応しい銘となっています。
茶杓は浸竹で全体に自然の茶色い模様があり
趣のある風合いとなっています。
先の方には中央に縦に凹みがあり、これも
一つの特徴となっています。
自然で丸みを帯びたオーソドックスな形を
しており使いやすくなっています。