万古焼から青磁の水指のご紹介です。
水指は茶道の席中で釜に補給する水や、
茶碗や茶筅をすすぐ水を蓄えておく器です。
青磁は青みを帯びた釉薬がかかった
高火度焼成による磁器のやきものです。
本来、釉薬は雑木の灰に含まれる酸化鉄が
窯の中で還元し青色を呈します。
青磁は中国の唐代・五代にかけて完成され
宋代に最高潮に達し、官器として扱われ
貿易品として輸出されました。
日本国内では江戸時代になるまで自国生産が
できなかったこともあり貴重品とされ
その扱いも格が高いものとされました。
この水指は青緑の非常に美しい色をしており
青磁の良さを感じられるものと
なっています。
全くの無地で形は寸胴型のシンプルな
形ですが、とても軽く扱いやすく
なっています。