10月23日まで小林漆陶で開催されております、「隠れ窯」の中から
ピックアップしたものをご紹介いたします。
今回は「粉引」(こひき)の器です。
「粉引」とは「粉吹」(こふき)ともいい
元は李朝の朝鮮茶碗の一種でした。
鉄分の強い黒土を使うため、白泥を一面に化粧掛けしているが
白土の粒子がやや粗いため、粉をまぶしたような肌にみえます。
あるいは粉を吹いたようにもみえるので、この名前があるようです。
白に近いクリーム色をしており、所々に「御本」(ごほん)(注釈1)が出ることもあり
土物の柔らかい雰囲気が、ナチュラル感を出しています。
全体がシンプルなので、飽きにくく、お料理も引き立ちます。
末永くお使い頂ける器です。