先日の11月5日、関市文化会館で行われました、関市の市民茶会に行ってきました。
毎回、裏千家さんと表千家さんと煎茶の3席が行われるんですが
今回は表千家さんはご事情があってお休みで
裏千家さんとお煎茶の黄檗松風流の2席のみでした。
いずれも立礼で、市民の方も参加しやすいようになっていました。
裏千家さんは、以前お世話になっておりました先生が釜をかけられていらっしゃいました。
「よく来てくださいました。」と大変喜んで頂きました。
正客にと勧められましたが、丁寧にご辞退申し上げ、一服頂いて参りました。
水指がすごくきれいで、いいものをお使いでしたので、「お水指とてもきれいですね。」と
申し上げますと、「これ小林漆陶さんで頂いたものだよ。」とおっしゃって頂きました。
確か、中村翠嵐だったかと思います。
立礼棚の場合、水指がとても目立つので、余計に引き立って見えました。
お席に入る時、前の席にいらっしゃった先生で、こちらも以前とてもお世話になった
先生と再会して、とても懐かしく思いました。
今は車いすでお体が不自由なご様子でしたが、それ以外はお元気そうな表情でしたので
少し安心しました。
また、お隣に座られた方も、お世話になった方で、お話しをさせて頂きました。
数日前に各務原の市民茶会でお会いした先生方ともお会いしました。
正に今回は「一期一会」を実感した、お茶会でした。
その後、黄檗松風流の席では、蓋で茶葉を押さえて頂く、すすり茶碗を頂きました。
蓋を少しずらして、隙間からお茶を頂くというもので、初めてではありませんが
久しぶりで新鮮な感じがしました。
「一口だけお茶を頂いてから、お菓子を頂いて下さい」と言われ、そのようにすると
なぜそうするのか分かりました。
最初の一口はマイルドでしたが、お菓子を頂いてから後は茶の苦みが出るので
ちょうどお菓子の甘みを、苦みが中和してくれて、その後お茶の味を味わうという感じです。
最初の一口は茶葉の出始めで、マイルドで苦みがなく、とても美味しく感じました。
お菓子を頂いているうちに、茶葉に苦みが出るので、その苦みもお菓子の甘さと一緒に
感じることができました。
午後から、大切な商談がありましたので、その後関市を後にしました。