名古屋からのお客様は店内をいろいろ見られて
「見ているだけで、とても楽しい。ずっと見ていても飽きないわ。」
と大変うれしいお言葉を頂きました。
また、「安いね。」ともおっしゃって頂きました。
小林漆陶をご存知の方は「えっ、安い?」と思われた方が多いと思いますが、
恐らく、このお客様が「安い。」とおっしゃったのは、単純に値段が安いということではなく
品質や物の良さに比べて、価格の設定が安いという意味だと思いました。
このお客様は恐らく、お目が肥えていらっしゃって、品質やろくろを挽いたり
絵付けをしたり、どれだけ手間や技術が要されているか理解されているので
これだけの商品が、この値段は安いと思われたんだと思います。
例えば、500円の湯呑と5,000円の湯呑があったとします。
品質を見なければ、500円の湯呑が安いということになりますが
価値が50円しかなければ、高いということになります。
5,000円の湯呑の価値が4,500円あるとしたら、この湯呑は
安いということになります。
小林漆陶は「高いもの」ばかり置いてある、という方がいらっしゃいますが
実際はそうではなく、「いいもの」を置くようににしています。
しかも、できるだけ価格以上に、品質が良く、価値が高いものを
仕入れるようにしています。
最近は、商品をよくこの値段で作るなあと感心してしまうことがあります。
その裏には、日本の職人さんの涙ぐましい努力が垣間見られます。
こうした商品は高品質なのに、リーズナブルな価格設定にしているため
大変お買い得な器といえます。
これからも、物の本質を見据えて、お客様に「いい器」をリーズナブルな価格で
ご提供して参りたいと思います。