本日12月3日は羽島市民茶会が羽島文化センターで行われました。
表千家さんが立礼席、裏千家さんが和室を使って、釜をかけられました。
いずれの席主の先生も、弊社が大変お世話になっている先生でしたので
お茶会に参加させて頂いてきました。
(茶席やお道具の写真撮影は基本的なマナーとして控えておりますので、ご了承下さい。)
表千家さんの立礼では、末広棚に南鐐摘みの富士釜がのり、
紫釉の大ぶりな水指と宗哲の棗が並んで、見応えのあるお道具でした。
また、お菓子はクリスマスを想わせる凝った作りのお菓子でした。
随所に先生のお心遣いを感じることができました。
先生にご挨拶をすると、私が伺ったことに、とても喜んで頂きました。
大変いいお席でした。
次に裏千家さんのお席に入らせて頂きました。
お軸がとてもいいお言葉で、お稽古は一から始めて十までいったら
また、一に戻る(初心に戻る)というような意味の言葉が書かれていて、
自分もそうあるべきだとあらためて、感じ入りました。
茶碗は吉向十三軒や清閑寺窯、水指が珍しい色合いの上野焼でした。
棚は坐忘斎好みの平生棚で、丸、三角、四角の板の意味を先生より
ご説明頂きました。
こちらのお席もとてもいいお席でした。
様々な地域で、市民茶会が行われていますが、今回は羽島市長さんと
同じ席になりましたが、一般の方ご年配の方から、若い方や子供さんまで
様々な年代の方がいらっしゃっていました。
こうした催しは、現代の日本ではとても大切なことだと思います。
日本の伝統文化を日本人が知らないことほど、残念なことはありません。
しかし、今の日本は、古くからある日本の伝統文化を敬遠する傾向があります。
逆に外国人からは、日本の伝統文化はとても興味深く、高い評価を得るようになりました。
日本人が自国の伝統文化に触れる機会があることは、本当に大切なことだと思います。
そこには400年以上も続いてきた、表面的ではない茶道の奥深さがあります。
こうした市民茶会がこれからも、続いていくことを切に願っています。