先日、私が2年前にお茶会にお伺いした先生がお買い物にお越し頂きました。
その先生は「お茶会に来て頂いてありがとうございました。」とおっしゃいました。
2年前だったことと、お着物姿しか記憶になかったことで(この時はお洋服でした)
一瞬、分からなかったんですが、しばらく記憶をたどり、2年前のことを思い出しました。
そのお茶会の時は、先生は驚かれたような感じでしたので、(突然で無理もないと思います)
ご来店頂くのは難しいかなと思いましたが、その後華展などでお会いしていました。
そして、今度「釜をかけるので」とご来店頂き、お買い物をして頂きました。
2年前にお茶会にお伺いしたことを覚えて頂いていたこと、そしてご来店頂き
お買い物をして頂いたこと、本当に嬉しく思いました。
私は岐阜とその近郊でお茶会があると、出来るだけ伺うようにしています。
一つは、自分の茶道の勉強の為、一つは営業の為、もう一つはいろんな方と知り合いになるためです。
正直最初は、お茶会に行くのは抵抗がありました。
初めは24歳の時だったと思います。
お茶会に行くと、ほとんど女性ばかりで、男性はほとんどいませんでした。
最近は、男性でもお茶をされる方が増えてきましたが、昔はほとんどいませんでした。
正座をしなくてはいけないので、足はしびれるし道具は難しいし
女性ばかりで肩身が狭く、男性は目立ってしまい、苦痛でした。
でも仕事と割り切り、何回もお茶会に行くようになると
次第に先生方と親しくなったり、季節ごとのすばらしいお道具などを見ることができました。
また、懐石など本来の茶事にも参加することが出来、最高のお茶碗で抹茶を頂き
最高の器で懐石を頂けることは、この上ない贅沢なんだと理解することができました。
400年以上も続く茶道とは、ただお茶を頂くものではなく、何か魅力があるはずだと
それを理解しようと様々なお茶会に参加してきました。
最近、20年以上いろんなお茶会に参加するようになってやっと
茶道というものの入り口に立つことができるようになったような気がします。
茶道は本当に奥が深すぎて、まだまだ、分からないことだらけですが
これからも茶道を通じて、様々なことを勉強して参りたいと思います。