今は、コロナウイルスの影響で岐阜市とその周辺地域のお茶会は
残念ながら、中止か延期となっていますが、
今年の初めまでは、様々な場所で多くの茶会が催されていました。
流派ごとの月一回の月釜であったり、各務原市や大垣市など
市町村単位のお茶会があったり、多くのお茶会が比較的近くで
しかも、低料金で参加することが出来、とても恵まれた環境にあります。
お茶会は、ただ単にお菓子を食べ、抹茶を飲むだけの単純なものではありません。
本来は懐石や濃茶などを含めた「茶事」が本来ですが、まずは気軽に参加できる
市民茶会などから始めてもいいかもしれません。
できれば、道具や茶道のことをよく知っている先生などと一緒に行って
作法や説明を聞くと、より分かりやすいと思います。
お茶会は、一人の人が茶席にいる時間はせいぜい25分、長くても30分程です。
席主の先生方は、その一人25分の為に、何か月も前から、場合によっては
1年以上前から、茶会のテーマを決め、軸や道具を揃え、その組み合わせを考え
菓子もそのテーマに沿ったものにオーダーメイドで作ってもらう場合もあります。
数十分という一瞬のもてなしの為に膨大な時間と労力を注いでいらっしゃいます。
その茶会は、すべてがオーダーメイドですから、先にも後にも同じ茶会は
行われることがなく、一生に一回きりです。
更に、茶会は時間に区切って入れ替わりますが、正客をはじめ同席の方
袖触れ合う隣の方、すべて「一期一会」です。
こうしたことが分かり始めてから、心して茶会に参加するよう心掛けています。
この続きは次回
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