今回、8月24日から31日まで「橋村萬象」展を開催しており

今日は定休日なので、残すところ30日と31日になりましたが

その作品の素晴らしさには本当に感服しました。

今まで木地の曲げ物は、汚れるとか、変色しやすいとか、水が漏れてくるとか

思っていましたが、橋村萬象さんとお話をするうちに、私自信が勉強不足である

ことを思い知らされました。

 

橋村萬象さんの作品には、樹齢250年以上の銘木が使われています。

その銘木を平均50年間、乾燥させてからしか使わないということなんです。

 

つまり現在使っている木は、今の橋村萬象さんの祖父が仕入れたものを使っているのだそうです。

 

今仕入れた木は、二代後の橋村萬象さんの孫の代に使うことになるそうです。

奈良時代から、天皇家に曲げ物を納めていた関係で、日本で最上級の木材が入ってくるのだそうです。

 

それを50年間乾燥させて、完全に水分を抜いてから作るので、変形もしないし

花入れなどは、落としを入れる必要がなく、そのまま直に水を入れても大丈夫なんだそうです。

 

曲げ物は一番端と端の木目が曲げた時に、きちっと合うように材料も選んで作るのだそうです。

 

ですので、53年以上使ってた水指や建水が現在展示していますが、全く変形もなく

色は新品のままではありませんが、作った当時のままの形を保っています。

 

天皇家に納めてきた、代々受け継がれてきた非常に高い技術と、こだわりを

そこに感じることができました。

 

本日29日の午後2時から、NHKのBS1で橋村萬象さんの特集を放映しますので

是非ご覧ください。

また、小林漆陶では30日と31日の残り二日間となりましたが

橋村萬象さんの作品100点弱を直接見ることが出来ますので

貴重な機会ですので、是非ご来店ください。

 

皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。