木製漆器の3番目の長所は、湿度調整効果があることです。

 

木製漆器には蓋が付いたものを入れる器があります。

 

お重や弁当箱、蓋付の菓子器、文庫、おひつなどです。

 

食品にとって、水分はとても重要な要素の一つです。

 

水分が足りないと、お料理もお菓子も、ヒカヒカに乾燥してしまい

全然美味しくないと思います。

 

逆に、水分量が多すぎると食材がベタベタになってしまい、

これも美味しくないでしょう。

 

美味しさを感じるのに最低限必要なものは、適度な水分量といえます。

 

木製漆器には、水分を吸収したり放出する特性があります。

お重、弁当箱、菓子器、おひつなどの器の内部の湿度が高すぎれば

水分を吸収し、逆に乾燥している場合は水分を放出して

食材の水分を保ってくれます。

 

木製のお重や弁当箱に詰めたお料理を美味しく感じたことはありませんか?

 

これは決して気のせいではなく、木が湿度の調整をしているので

 

中のお料理の湿度が最適に保たれているので、より美味しさを感じることが出来るようです。

 

木製漆器は電気も何も消費しないで、湿度の調整を自動でしてくれる「ハイテク」素材といえます。

 

我々日本人の祖先は何百年も前から、このハイテク素材を使いこなしてきたということになります。

 

木製漆器の4番目の長所は次回に続きます。

 

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