木製漆器の2番目の長所ですが、陶器に比べて軽くて割れにくいということです。

 

高い所から落とせば欠けたりすることがあるかもしれませんが、

粉々になることはまずありません。

 

プラスチック製(樹脂製)の漆器に比べても木製漆器の方が断然軽く

石油から作られているプラスチック漆器とは、風合いが全く違います。

 

自然の木をくりぬいて、うるしをひとつ一つ塗って作られた器と

石油から科学的に大量生産された器とは、使い心地が違うのは当たり前かもしれません。

 

また、口当たり・手触りがよく、冷たくも熱くもなく人肌に近いので、柔らかい使い心地を

感じることができて、人にやさしい雰囲気があります。

 

 

同じ食材でも美味しく感じるのは、人は視覚や触覚からも食事の味を判断しているおり、

見た目や、器の手触り、口当たりなどが満足度に影響していると考えられます。

 

ですので、一流飲食店で「いい器」を使っているのは、元々の味を更に引き立ててくれるという

事が分かっているからだと思います。

 

何百年も木製漆器を使ってきた、日本人の遺伝子の中には「木製漆器の良さ」が

ひょっとしたら組み込まれているのかもしれません。

 

木製漆器の次なる長所については次回に続きます。

 

 

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