小林漆陶では創業以来、100年以上ずっと木製漆器を扱ってきました。
「漆器って扱いが難しそう」とか「手入れが大変なんじゃないか」とか
木製漆器を使うことを怖がる声をたまに聞くことがあるので
そのお話を今後、何回かにわたってしていこうと思います。
元々、漆器の歴史は古く、時代劇などを見ると、食事のシーンでは
お膳の上には、ほとんど漆器の器ばかりで食べていることが多いのではないかと思います。
もちろん陶器も使われていたと思われますが、今とは逆で漆器が器の主流だった時代があったようです。
全国には漆器の産地が多く、当時は相当の量の漆器が全国で作られていたと思われます。
これは当時の日本人が漆器の良さを知った上で、使っていたと想像されます。
では、漆器の良さって何かと考えると、いくつかの長所が出てきます。
まずは、断熱性があります。
熱いもの、冷たいものを入れても外側に伝えないので、熱い麺類などでも
素手で器を持つことが出来、熱を伝えにくいので冷めにくいという利点があります。
また冷たいものを入れても外側が冷たくならないので、結露せず
テーブルなどが水でベタベタなりにくいという長所があります。
木製のワインクーラーや木製のフリーカップに氷入りの飲み物を入れても
冷たさが保てるし、テーブルに水滴が付きにくくなります。
2番目の漆器の長所については次回に続きます。
小林漆陶オンラインショップはこちらから