11月も終わりに近づいて、日増しに寒さが厳しくなってきました。

いよいよ、鍋料理の季節になりました。

 

土鍋を購入したら、使う前に行って頂きたいことがあります。

それは「目止め」と言われる作業です。

 

土鍋は直火にかけるため、耐熱陶器で出来ており、使われている土は

耐熱用の粗い土が使われています。

粗い土で作られた土鍋には、表面に無数の細かい穴が空いています。

何もしないでそのまま使うと、その細かい穴からだし汁が底から漏れて

だし汁がどんどん減ってしまったり、沸騰するのに時間がかかったり

だし汁などの成分が入り込み焦げ付きやすくなったり、汚れの原因になったり、

カビが生えやすくなったりします。

 

これらを防ぐためには、小麦粉(大さじ3杯)を水に溶かして土鍋に8分目まで入れて

10分ほど煮込み、完全に冷めるまでそのままにしてください。

こうすることで、表面の細かい穴をでんぷん質で塞いで、だし汁が漏れたり

染み込むのを防ぐことで、汚れや焦げ付き、カビなどを防ぐことができます。

また、沸騰する時間が短くなるので、待ち時間も少なくなり省エネにもなる

一石二鳥となります。

土鍋自体もコートされるので耐久性が上がって、長持ちします。

 

特に荒い土の土鍋は、8分目の水か湯に残りご飯を茶椀一杯分をほぐし入れ

弱火でゆっくりと煮込んでください。

お粥が炊き上がったら、1時間以上放置してください。(お粥は食べられます)

荒土の土鍋で小麦粉では不十分な場合は、お粥を炊くといいと思います。

 

日本製のいい土鍋は永く使えるように出来ているので

必ず上記の「目止め」を行って、末永くお使い下さい。

 

来週は、土鍋を使う際の注意点をご説明したいと思います。