清水焼から磁器製の高級汲出し５客揃のご紹介です。

手挽きで薄く作られた生地は、高い技術と匠の経験が必要となります。

そのこだわりの生地に内側には、びっしりと隙間なく

染付の細かい柄が、手描きで一筆一筆丁寧に描き込まれています。

青海波などの小紋柄が４種類中央に向かって、緩やかにカーブしながら

集まっています。

曲面にも関わらず、精巧に描かれた染付柄は、相当の時間と手間暇が

かけられていることが分かります。

これだけ多くの染付が、隙間なくびっしりと描かれていても

嫌味がなく、うるさくなく、無地好みの方にも、受け入れられるのは

染付の落ち着いた色と、昔ながらの小紋柄であるからに他なりません。

また、飽きが来にくく、流行り廃りもなく、永く使えることも

特筆すべきことです。

外側は金チラシというのか、金粉を布などに付けて軽く叩いて

絵付けをしたような、嫌味のない渋い金模様が付けられています。

内側と外側が全く相反する技法と特徴があり、お互いを

引き立て合っているともいえます。

しかも、その両方が最高の技術と最高の技法で作られており

結果、最高の器と言っても過言ではありません。

最高のおもてなしが出来る器です。